本編:次の道を目指すあなたへ(第4弾)

「次の道を目指すあなたへ」シリーズ第4弾は、会社員⇒起業への道を選び、デザイン事務所を立ち上げた近藤奈央さんをインタビューしました。悩んでいる会社員の方、是非、参考にしてください!

■インタビューした人:atelier nao 代表近藤奈央さん 静岡県浜松市出身

―――主に起業までのキャリアを教えてください。

大学卒業後、新卒で従業員1,000人ほどの戸建分譲会社の施工管理職として入社するも、1年強で会社が倒産した。その後、第二新卒として、大手ハウスメーカー(木造系)指定工事店に転職し、施工管理職に就く。結婚を機に退社し、インテリアデザイン会社に入社。私生活では離婚もあったが、2020年1月より個人事業主となる。

―――新卒で戸建分譲会社に入社したきっかけを教えてください。

大学時代(建築系住居学部)に古民家が好きで、寺社建築(山梨県)の施工管理をしている女性先輩にインターンした際、率直にかっこいいなと思った。その時に自分自身も施工管理のプロとして仕事してみたいと思った。大きな会社だと仕事の守備範囲が狭いと思ったため、中堅企業で守備範囲の広い会社を選んだ。

―――1年強で会社が倒産しました。

研修が終わり、独り立ちするデビュー前であった。リーマンショックの影響で社内の雰囲気も良くなく、倒産後は社内の誰についていけば良いのか分からなかった。一方で家族がいる人や年配社員と比較すれば、自分自身は「何とかなる」という気持ちだった。

―――ハローワークでの職探しについて心境をを聞かせてください。

生保の営業など畑違いの仕事も多く、会社倒産の憂き目から施工管理職としての経験も積めなかった影響から、職探しが思うようにいかなかった。施工管理の仕事に就きたいという希望があったが、時間が経過すると焦りも感じ始めてきた。その矢先、大手ハウスメーカー(木造系)指定工事店の募集があり、「第二新卒」として採用となった。その時は、やっと施工管理の仕事ができるという「わくわく」する気持ちがあり入社した。

―――大手ハウスメーカー(木造系)指定工事店での仕事(7年半)について教えてください。

7年半勤務することになる。部署は、2つあり、土木(基礎工事)と建築があった。土木からスタート(2年半)して、施工管理技士を取得し、建築へ。一貫して年上の大工・職人さんとのコミュニケーションにおいて打たれ強くできたのは、倒産の憂き目から職を失った経験があったからだと思う。朝5時に起き、6時過ぎには家を出て、帰りも21時過ぎ、真夏・真冬の現場は体も相当堪えたが、職場の人間関係に恵まれ、充実した日々を送っていた。東日本大震災で職人、材料不足で現場の逼迫から東京にいる優秀な職人が東北地方に応援にいき、東京が手薄な状態になった。信頼していた職人が離れ、仕事も納期に追われ体が悲鳴を上げていた。周りのサポートもあり、内勤を半年間強ほどさせてもらい、体調が回復したところで現場に戻った。それまでの東京城南地区でなく城西地区~多摩郊外エリアを希望した。都会でなく、少しでも田舎を感じられるところが好きだった。

―――充実していた会社を辞めた理由を教えてください。

30歳という節目に結婚を予定していた。今の働き方を考えた時に家庭生活と両立するには限界があるように思えた。また、同時に施工管理約7年間(内勤含7年半)において仕事をやり切った感じはあった。良き仲間に恵まれたものの退社を決意した。

―――その後、インテリアデザイン会社に転職します。

新婚生活との両立を目指し、週3日程度のアルバイトを探していた日。代官山のインテリアショップに心がトキメキ、お店の外でその店のホームページを検索したところ、アルバイト募集があった。履歴書送ったらデザイン事務所社長より採用通知があった。週3のつもりが週5になり、アルバイトでなく正社員での採用となった。デザインの知識はなかったが、社長の見様見真似でやったら褒めてもらった。仕事も任せてもらい、大きな会社と違い、提案内容に対しての決断が早く、仕事もスピーディーに進めることができた。

―――起業のきっかけ、目標等はありますか。

前職のインテリアデザイン会社社長に憧れがあった。また、独立を社長に相談したところ応援してくれた。仕事場も間借りさせてもらい仕事をしているが、1年以内に自分のオフィスを持ちたいと考えている。地元(浜松市)に貢献したいという気持ちが強くなっており、東京との2拠点生活を始めたい。まだ漠然としているが、地元での横の繋がりを作っていきたい。直近の仕事の目途はあって起業しているが、3か月先の仕事を獲得するのが当面の課題である。

―――起業を考えている方、将来の事で悩んでいる方へメッセージをお願いします。

嫌だと思う仕事を続けるのはもったいない。常にアンテナを立て、変化しつづけて欲しい。現在は、個性が重視される時代なので個性をつぶす必要はなく、会社に対しても遠慮しなくてよい。苦しい時には、日々のルーティンや付き合う人を変えてみて欲しい。私は、離婚をきっかけに精神的にも落ち込んだが、シェアハウスに(在籍したインテリアデザイン会社監修)住んで、新しい友人たちとの出会いから立ち直ることができた。職場以外の人付き合いを作ることで、息抜きになり、新しい一歩を踏み出す原動力となった。ぼやっとした目標でも思い続けることで色づき始める。同世代の女性頑張ろう!

atelier naoホームページ(作成中):https://www.ateliernao.design/

―――インタビューを終えて(藤田感想)

倒産、体が悲鳴をあげた施工管理、離婚等の厳しい経験も笑顔で話されていたのが印象的でした。「レトロな古いものに愛着を感じる」と現在は、良い仕事に巡り合い、「今」を見ています。今後は、故郷(浜松市)でも仕事を考えているようですが、故郷を考える(大事に想う)きっかけになったのは、コミューンときわ(埼玉県さいたま市浦和区)で出会ったオーナーさんの影響があったからだそうです。やはり人との縁、繋がりは次のステップに導いてくれますね。

次回第5回目の「次の道を目指すあなたへ」シリーズは、2020春を予定しています。お楽しみに!